滑舌と緊張について
会社のプレゼンやパーティーの司会など、大勢の前で喋るとき、人間は滑舌が悪くなります。これは体が緊張状態に置かれているからです。
なぜ人間は、緊張すると滑舌が悪くなってしまうのでしょうか?
今回は滑舌と緊張の関係を説明していきます。
滑舌と緊張
(1)緊張すると滑舌が悪くなる原因
緊張すると滑舌が悪くなる理由は、舌や口、喉の筋肉が固まってしまうためです。
緊張すると人間の体はPEAと呼ばれるホルモン物質を作り出します。そして、PEAに反応してドーパミンやアドレナリンといった物質が分泌されます。
ドーパミンは快楽を生み出す物質として知られていますが、過剰に分泌すると力加減がわからなくなってしまいます。
その結果、舌や口、喉の筋肉に余分な力が入ってしまい、滑舌が悪くなってしまうのです。
(2)緊張緩和のための準備運動
緊張による滑舌を緩和するためには、筋肉をよく解しておく必要があります。
口や舌の筋肉をしっかりと動かして、柔らかい状態を保つように心がけましょう。
また、スピーチの直前になると、口や舌の準備運動だけでは滑舌が改善されない場合があります。緊張しないように、と意識することがより一層、筋肉の緊張を招いてしまうのです。
この場合は、無理に舌や口の筋肉をほぐそうとするのではなく、肩や全身の筋肉からほぐしていくようにしましょう。
特に口の周りの筋肉をほぐしたいのであれば、目を大きく開く・首を回すといった動作も効果的です。
(3)腹式呼吸を意識する
腹式呼吸には心を落ち着かせる効果があります。
また、腹式呼吸で発音することで、よく通る声を出すことができます。
お腹から声を出すことと、大声を出すことは別物です。
お腹から声を出すイメージを持って、スピーチを行ないましょう。
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