高音と滑舌

高音と滑舌

高音と滑舌

歌をうたう時、高音を出すと歌詞が聞き取りにくくなる場合があります。歌はメロディも重要ですが、歌詞の内容が頭に入ってこないと、聴いている人が感情移入できなくなりますから、歌詞が聞き取れることも大事です。

 

今回は高音と滑舌について説明します。

 

高音と滑舌

(1) 高い音を出すと言葉が聞き取りにくくなる

歌の場合、通常話す時には出さない音程の声でうたうこともあります。地声と同じ音程のメロディなら歌詞を聞き取ることは難しくありませんが、裏声で歌う高音のメロディとなると、声が頭の上を突き抜けていってしまい、発音が不鮮明になってしまいます。

 

高音を出す時は特に滑舌に注意して、しっかりと一音一音の子音と母音を発音するようにしましょう。

 

(2) 高音でも歌詞を聞き取れるようにするには

歌いながら滑舌を意識するのは、初めは難しいかもしれません。高音を出すことに集中してしまって、滑舌まで意識が回らないこともあります。滑舌の練習を習慣にして、意識しなくても滑舌よく歌えるようにするという方法もありますが、声が発音にしっかり乗ってくるように工夫するという方法もあります。

 

高音で歌う時、声は頭のてっぺんから抜けていきます。舌先や唇で調音したくても、声が頭から抜けている状態ではうまくいきません。そういう時は、舌を下げて、喉の奥から口へと声が出ていくようにします。そうすれば舌や唇の動きによって声が調音できるようになりますから、歌詞も聞き取りやすくなります。

 

歌は気持ちを乗せることも大事

歌は歌詞とメロディで構成されていますから、歌のうまさは滑舌のよさと音程の正確さで測られると思いがちです。しかし、歌詞やメロディには意味があり、歌の本質はその意味を歌に乗せて伝えることです。歌がうまくなりたいなら、滑舌や音程をよくすることも大事ですが、気持ちよくうたうことが最も大事なことです。

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