滑舌と巻き舌について
滑舌が悪い人は巻き舌も苦手としている傾向があります。
巻き舌ができない人は、必ず滑舌が悪くなるというわけではありませんが、外国語の中には巻き舌の発音を多用する言語もあるため、声の職業や通訳といった仕事を目指す人は、巻き舌ができるようになっておいたほうがよいでしょう。
また、巻き舌は滑舌トレーンングにも活用することができます。
今回は滑舌と巻き舌について、説明していきます。
滑舌と巻き舌
(1)巻き舌とは
巻き舌とは子音の調音方法の一種です。舌を使って発音するように思われていますが、実は歯茎ふるえ音とも呼ばれており、舌の端を歯茎の近くで振るわせることで発される音です。
国際音声記号では「r」と記述されており、日本語でも「ラ行」が巻き舌に用いられます。
日本国内では、江戸っ子口調や浜言葉など、一部の地域の方言に用いられる程度の使用頻度ですが、世界的に見ると、巻き舌を発音に取り入れている外国語が多く、特にイタリアやスペインでは巻き舌の有無によって、言葉の意味が大きく変わってしまいます。
(2)巻き舌ができない人の特徴
巻き舌ができない人の最大の特徴は、舌の横から空気が漏れてしまっているからです。
歯茎ふるえ音という別称のとおり、巻き舌は舌と上口蓋が合わさった場所に、息が通ることで発される音です。
巻き舌ができない人は、舌をしっかりと上口蓋にくっつけるように意識しましょう。
(3)巻き舌の練習方法
巻き舌を練習する方法は、ラ行を含む言葉を何度も繰り返して発音するのが効果的です。
「プル、プラ、プル、プラ」や「アラ、オロ、アラ、オロ」といった言葉を、なるべく早いペースで繰り返し発音していきましょう。
何度も繰り返していると、自然と巻き舌になる瞬間があります。その瞬間の感覚を覚えておいて、今度は意図して巻き舌を出せるようにしていきます。
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