滑舌と語尾の発音

滑舌と語尾の発音

滑舌と語尾の発音

ですます調で話した時、最後の「す」をどのように発音していますか? 「す」の前の「で」や「ま」を強調して、「す」はほとんど発音されていないのが普通だと思われます。「す」を強調すると、なんとなく変な気がします。

 

今回は滑舌と語尾の発音について説明します。

 

滑舌と語尾の発音

(1) ですます調で話した時

ですます調で話すと、語尾が必ず「す」で終わります。この「す」は一般的にどのように発音されているでしょうか。「で」や「ま」が強調されて「す」は声に出ていない場合もありますが、「〜ですー」という風に意識的に伸ばして「す」をきちんと発音しようとする場合もあります。どちらが日本語として自然なのでしょうか。

 

「〜ですよ」や「〜ですね」というように、語尾を「す」ではなくすることで「す」の発音をごまかすという方法もあります。その時、「す」はほとんど声出して発音されていません。「す」の発音はあまり意識して声に出さない方が自然かもしれません。

 

(2) だである調で話した時

日常会話で、だである調で話すことはないと思われるかもしれません。論文のように「〜である」と話すことはありませんが、親しい人との会話では「〜だ」は使います。今回はこの「だ」について説明します。

 

驚いた時、「そうなんだ!」ということがあります。この時、「だ」は強く発音されます。「だ」の前の「ん」は、本来なら「なのだ」の「の」なのですが、日常会話では「だ」を強調したいので簡略化されています。

 

共感する時、「だよねだよね」ということがあります。この時、「よ」ははっきり発音されていない場合があります。同じ言葉を繰り返すことと、意味的に特に必要ない音なので、簡略化されていても問題ありません。

 

語尾が曖昧でも意味は通じる

日本語の語尾は、ですます調とだである調で分かれるように、丁寧語で話しているかどうかを区別する程度の意味合いしかありません。滑舌が悪くて噛んでしまっても、他人はそのことに気付いていないこともあるかもしれません。

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