滑舌と顎関節症について
顎関節症は、膝や首の関節症と同じく、関節に何らかの異常が起きてしまう病気のことです。「あごが痛い」「あごが鳴る」「口が開けづらい」といった症状が多く、さまざまな原因によって引き起こされます。
言葉を話す際には必ず顎を動かさなければいけないため、滑舌とも密接な関係がある病気です。
今回は顎関節症について、紹介していきます。
顎関節症と滑舌
(1)顎関節症の症状は?
顎関節症の症状は軽症から重症まで、さまざまです。
軽度の症状であれば、安静にする・鎮痛剤や消炎剤を服用するといった方法で完治することができますが、重症化すると食事を摂ることも難しくなり、手術を行なう必要も出てきます。
また、発症しやすい年齢は20代から30代がピークとなっており、女性に多いという特徴があります。
(2)顎関節症の原因
顎関節症の原因は、顎の筋肉を使いすぎている、もしくは、顎の筋肉が弱いためです。普段からあまり噛まずに食事を行なっている人や、寝ている時に歯軋りをしてしまう癖がある人、歯を食いしばるようなスポーツを行なっている人などは注意しておくべきでしょう。
片側の奥歯で物を噛む偏咀嚼やストレスによる歯の食いしばりも、顎の関節に負荷を与えます。
(3)顎関節症と滑舌の関係
顎関節症になると、口を動かして喋ることが苦痛となるため、必然的に滑舌が悪くなってしまいます。特に歌手や声優を目指している人は注意しなければいけません。
歌手や声優は、一般人に比べて大声を出すことが多く、顎を酷使する傾向があります。口を大きく開かなければ、滑舌のよい声を出すことはできません。
顎関節症は生活習慣や食生活によって引き起こされます。こういった日常の癖を改善するのは時間が掛かりますので、早めに意識して改善していくべきでしょう。
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