滑舌とリンパについて
リンパに異常があると、滑舌が悪くなる症状が表れることがあります。
今回は滑舌とリンパについて、説明していきます。
滑舌とリンパ
(1)リンパとは
そもそもリンパとは、どういった器官なのでしょうか?
リンパは液状の成分です。血液の中に血しょうという成分から染み出した物質がリンパ管に回収されることで、リンパ液になります。
このリンパ液には、体内の老廃物を除去する働きやウイルス、細菌に対する免疫機能といった役割があり、リンパ管は内臓や皮膚など、体中を流れていることになります。
リンパの流れが悪くなると、むくみや免疫力の低下、疲労や肩こりなど、さまざまな悪影響が体にあらわれます。
(2)滑舌が悪くなるリンパ節炎
リンパ節炎は、リンパ管が集まった節が炎症を起こしてしまう症状を指します。
リンパ節は、800箇所ほどもある卵型の節で、もっとも多くのリンパ節が集まっている箇所が頸部リンパ節と呼ばれる、首の付け根や顎あたりにあるリンパ節です。
頸部リンパ節には300以上ものリンパ節が集中しており、ここのリンパ液の流れが滞ると、肩こりや頭痛だけでなく、自律神経の乱れも引き起こす原因とされています。
リンパ節炎の特徴は、38度を超える発熱が数日〜1週間ほど続くという症状です。
首の近くにあることから、炎症を起こすと喉にも大きな影響を与えてしまうため、滑舌が悪くなることがあります。
また、風邪を引いた時にもリンパ節炎が起こりやすくなる傾向があります。
(3)リンパ節炎の対処法
リンパ節は炎症を起こした場合、その部位を触るとしこりのようなものが感じられ、鈍い痛みを感じます。
舌を動かす・唾液を飲み込むなどの動きだけでも、痛みが起こる場合もあるため、痛みが口の中の動きを制限してしまい、滑舌が悪くなることもあります。
症状が現れた際には、まずは耳鼻科で診察を受けるとよいでしょう。
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