滑舌と舌根について
舌根は滑舌の良し悪しに深く関わっている部位です。
では舌根とは舌のどの部分を指すのでしょうか?
また、舌根を鍛えて滑舌を改善することは可能なのでしょうか?
今回は滑舌と舌根について、説明していきます。
滑舌と舌根
(1)舌根とは
舌根(ぜっこん)とは、舌の付け根のことを指します。味覚においては、苦味を感じる役割を持っており、喉の奥に近いことから発声や滑舌にも深く関わっている部位です。
声がこもってしまう・大きな声を出しにくい人は、舌根の位置に問題がある場合があります。
(2)舌根と滑舌の関係
舌根は喉に近い場所にあるため、上に上がってしまうと、喉頭蓋が倒れて喉が狭くなってしまいます。このことによって、声が出る通り道を塞いでしまい、いわゆる「喉が閉じている状態」に陥った結果、こもった声や、聞き取りにくい声、細い声になってしまうのです。
滑舌はしっかりと息を吐き、聞き取りやすい音を発声することが重要ですので、喉を開くということは大切な要素となります。
喉をふさいでいる舌根を下げて、発声をしやすくすることで、滑舌も改善されるでしょう。
(3)舌根を下げる方法
喉を開くためには、舌根を下げる必要があります。
まずは発声練習で舌根を下げていきましょう。
舌は先端が下がると、奥が上がるという天秤のような仕組みを持っています。
つまり、舌の先端を上げて、声を出すことで舌根が下がり、喉が開きやすくなるということです。
具体的な練習方法としては、発声練習の際に舌の先端を上顎につけて、声を出してみましょう。
何度か繰り返すことで自然と舌が下がり、声を出しやすくなります。
あとは腹式呼吸を意識して、お腹から声を出すように心がけてください。
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