滑舌の練習:ザ行
滑舌が悪い人の中で、ざ行がうまく発音できない人のためのトレーニングがあります。ざ行は舌先をいい塩梅で動かせるかどうかが重要になってきます。
今回はその練習方法をご説明します。
ざ行の練習方法
(1) ざ行がうまく言えない人の特徴
ざ行は表記も「さ」に濁点をつけたもので、さ行と発音が似ています。その違いは無声音か有声音かだけです。さ行は無声音で、声を出さなくても息を吐き出すだけで発音ができます。ざ行は声を出して声帯を震わせて発音します。
ざ行がうまく言えない人はさ行と同様に「じゃじゅじょ」となってしまう場合があります。舌先を正しい位置に置けていないため、発音が微妙に違ってきてしまうのです。ざ行をきれいに発音するためには、さ行と同じように舌先を上手に使えるようになる必要があります。
(2) ざ行のトレーニング
ざ行のトレーニングは舌先の運動です。ざ行やさ行を発音する時の舌先の位置は、上の歯の付け根に近いところです。舌が長い人は舌を少し丸めて、舌先を上の歯の付け根に当ててみてください。そして、少しだけ隙間を空けて「スーッ」と息を吐いてみましょう。それでさ行は完成です。ざ行を発音するには、声も一緒に出してみるしかありません。「ズーッ」と声に出して言ってみましょう。
ざ行をきれいに発音するには、いつでも舌先が所定の位置にあることが大切です。「じ」を発音する時は特に注意してみてください。
「じ」は口が横に引っ張られているため、舌が邪魔になってしまいます。唇を「い」の形にしても舌先が上の歯の付け根に近いところにいくように、舌を引っ込めます。舌が歯に挟まっていたりすると舌足らずになってしまいます。会話の間に「じ」の発音がきても瞬時に対応できるように、さっと舌を引っ込め、舌先が正しい位置にあるように意識して発音しましょう。
ざ行の舌先の位置について
言葉を発していない時でも舌先が上の歯の付け根に近いところにあるのがよい状態です。何気ない時に舌先の位置を確認してみましょう。もし、舌先が前に出すぎてしまうと、悪い場合では出っ歯の原因になります。普段から意識して舌先を上の歯の付け根に近いところに置いておくようにしましょう。
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