滑舌の練習:や行
滑舌が悪い人の中で、や行がうまく発音できない人のためのトレーニングがあります。や行は口の動きが重要です。
今回はその練習方法をご説明します。
や行の練習方法
(1) や行がうまく言えない人の特徴
や行は半母音といって、母音に近い音です。「やいゆえよ」の中に母音の「い」と「え」が入っていますね。「やゆよ」がうまく言えない人は、母音との区別がはっきりしていないのが原因です。や行にはや行の口の使い方がありますので、それができるように練習しましょう。
(2) や行のトレーニング
や行の練習では、まず「いや」、「いゆ」、「いよ」、というように、最初に口を「い」の形にしてから発音してみましょう。「い」の発音をする時、横に開いた口の中で舌は邪魔になり少し奥に引っ込みます。その舌の状態を保ったまま口を「あ」の形に開くと自然と「や」に聞こえてきます。「ゆ」と「よ」も同様です。
ポイントはあまり意識しすぎないことです。や行は柔らかい発音なので、意識しすぎるとかえっておかしな発音になってしまいます。英語の”Y”の発音とも違いますので、注意が必要です。
例えば、英語では”Year”のように「いぇあー」といった感じに発音しますが、日本語のや行の「え」は母音の「え」と同じなので、特に意識して舌の位置を確認したりすると不自然になってしまいます。「やゆよ」の発音をする時だけ「い」の時の舌の位置を少し意識するようにしましょう。
や行の発音について
や行は母音に近い音ですから、意識してきれいに発音しようとすると、悪目立ちして滑舌が悪いように聞こえてしまいます。
練習をする時は初めに「い」の口の形を作ってから「いや」、「いゆ」、「いよ」と発音しますが、普段の生活で会話をする時は「やゆよ」を発音する時に毎回先に「い」の音が聞こえると聞き取り辛くなってしまうので、あくまで自然に発音するようにしましょう。
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